Interview vol.4
  1. ロングパイル人工芝 ハイブリッドターフ
  2. 施工実績
  3. インタビュー
  4. 株式会社Jヴィレッジ 代表取締役 副社長 上田 栄治 氏

「良い選択をした」 株式会社Jヴィレッジ 副社長が認めたハイブリッドターフの魅力とは

株式会社Jヴィレッジ 代表取締役 副社長 上田 栄治 氏
株式会社Jヴィレッジ 代表取締役 副社長 上田 栄治 氏

株式会社Jヴィレッジの副社長であり、なでしこジャパンの監督として2003 FIFA女子ワールドカップとアテネオリンピック(2004年)出場に導き、2020年3月末までは公益財団法人日本サッカー協会(JFA)理事でもあった上田栄治さんから、ハイブリッドターフの使用感や今後の人工芝に期待することを伺いました。

なでしこジャパン監督時代、好んで利用していたJヴィレッジ

なでしこジャパンの監督時代はJヴィレッジをよく利用していました。ピッチとホテルが近いので効率が良いのと、選手たちが自己管理しやすくけがや病気が少なくなるのが理由です。私はロングパイル人工芝のはしりのときから知っているのですが、当時Jヴィレッジで使われていた人工芝が、すでにハイブリッドターフになっていて天然芝の感触に似ている感じでした。走ったり、ストップしたり、あるいは急激にダッシュしたりするシーンでも違和感なく使っていましたね。

Jヴィレッジをふくしま復興のシンボルに!

2013年7月に当時Jヴィレッジを運営していた株式会社日本フットボールヴィレッジの副社長に就きました。震災によってJヴィレッジが使えなくなっていることは知っていましたが、ピッチが駐車場になっていたり、スタジアムに仮設宿舎が建っていたりする状況を目の当たりにし、「本当に復旧できるのだろうか」という不安もありました。

そのような状況ではありましたが、2019年にはラグビーワールドカップが日本で開催されることが決まっていましたので、できればその前に再開させたいということで「2018年7月末にはオープンさせよう!」という目標ができました。「Jヴィレッジ復興プロジェクト委員会」が立ち上がり、Jヴィレッジをふくしま復興のシンボルにしようという議論が始まりました。

全天候型練習場に張った「ハイブリッドターフXP-mono」の評判

私はイングランドのナショナルトレーニングセンターを視察したことがあるのですが、そこには1面規模の全天候型練習場がありました。天候に関係なくサッカーができるのは非常に有効だと思ったので、新生Jヴィレッジにも、こういうものが必要だなと考えていました。

全天候型練習場に張った「ハイブリッドターフXP-mono」

全天候型練習場に導入した「ハイブリッドターフXP-mono」は、天然芝の感触に似たような柔らかさが好まれています。芝の色が1色ではなく、3色入っていますよね。天然芝に近い色合いで「これ、天然芝?」と言う人もいます。また、屋外のNo.6ピッチはカラーチップですが、全天候型は黒ゴムチップです。全天候型は直射日光を遮るために芝がそんなに熱くならないので、チップを標準タイプとし、その代わり芝のグレードを上げました。「良い選択をしたな」と思っています。

ここはサッカーだけではなく、ラグビーやアメリカンフットボールなど他のスポーツにも使われています。夏の合宿に利用したアメリカンフットボールの選手にも好評でした。…というのも夏に、外でキャンプをしたときに、多くの選手が熱中症になったのに対し、ここの合宿では極端に少なかったそうです。練習に伴う大量の荷物も人工芝の上に置いておき、翌日また練習できる。「非常に便利で使いやすい」と言っていましたね。

Jヴィレッジ全天候型練習場
上田 栄治 氏

人工芝の急速な広まりが、日本サッカー界の発展に寄与したこと

人工芝を使うことにより、プレイできる時間が飛躍的に長くなりました。天然芝の場合、1日に使う時間を制限しないと、芝の状態がどんどん悪くなってしまいます。でも人工芝なら半日使ってもそれほどダメージがない。また人工芝の普及によって、子どもたちも人工芝でサッカーができるようになった。人工芝は、かなり日本のサッカーの発展に貢献してくれていると思います。

今後の人工芝に求める性能とは

現在ワールドカップの男子の試合は、すべて天然芝で行われています。天然芝ではボールが芝にくわれるのでパススピードが遅くなるのに対し、人工芝はどちらかというとパススピードが速いという傾向があります。摩擦の問題だと思いますが、天然芝に近くなるといいなと思います。耐久性の部分でより多く、より長く使えるという長所を保ちながら天然芝に近づいてきた人工芝に、これからは天然芝以上のクオリティを期待したいですね。

レベルアップと選手寿命にプラス人工芝がもたらす効果

今後の日本サッカー、Jヴィレッジの展望

日本サッカーのトップが目指すところは、やはりワールドカップの優勝でしょう。若い世代の育成から日本代表の強化につなげていくということが大事ですね。Jヴィレッジはそれに関わりながらも、グラスルーツの部分も大切にしたい。つまりだれもがトップ選手が利用した同じピッチで、サッカーを楽しめる場所としても利用していただきたいと思っています。

END
インタビュー実施:2020年3月
人工芝インタビュー写真1
人工芝インタビュー写真2
人工芝インタビュー写真3
人工芝インタビュー写真4
ナショナルトレーニングセンター・Jヴィレッジ
Jヴィレッジ全天候型練習場
Jヴィレッジ全天候型練習場
Jヴィレッジサッカー場 NO6ピッチ
Jヴィレッジサッカー場 NO6ピッチ
Jヴィレッジ雨天練習場
Jヴィレッジ雨天練習場
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