ハイブリッドターフ®が誕生するまで
ロングパイル人工芝「ハイブリッドターフ」誕生のルーツは、住友ゴムから1983年に発売されたテニスコート用砂入り人工芝「オムニコート」です。今では、テニスコートの代名詞とも言える「オムニコート」は、住友ゴムのタイヤの研究開発から派生したタイヤと路面の“接点の科学”と、世界的なステージで長年活躍してきたゴルフやテニスなどのスポーツでの経験の融合から生まれました。その後「オムニコート」の下地にゴムチップ層を採用した「オムニターフ」が登場し、野球場やサッカー場などに幅広く採用されました。しかし、芝丈が短く充填材が目砂だけだったため、長年使用すると硬くなってくることが課題でした。そこでたどり着いたのが、欧州では既に採用されていたロングパイル人工芝でした。人工芝の芝丈を「オムニコート」の2〜3倍の長さ(50〜60mm)にして、目砂とともにゴムチップを充填することで、天然芝に近いフィーリングを実現した「ハイブリッドターフ」を開発。2000年8月発売が開始されました。
ハイブリッドターフ®20年の歩み
2000年に販売を開始した「ハイブリッドターフ」は瞬く間に全国に拡がりました。プレーヤーはもちろん、施設管理者のニーズに合わせて改良を重ね、2005年にはモノテープヤーンの耐摩耗性を高めた「ハイブリッドターフXP」を発売。その後、モノテープヤーンシリーズはXPシリーズとして進化し、2011年に「XXP」、2012年に日本の使用環境に合わせた「XPJ」へと発展していきます。また、2007年には、モノフィラメントヤーンの「ハイブリッドターフET」を開発。翌年、神宮球場に採用され大きな話題となりました。その後、2014年に「ER」とシリーズ初の純国産「EX」、翌2015年には、こちらもシリーズ初の野球専用「Exciting」を発売。神宮球場のリニューアルに採用されました。2018年にはモノテープヤーンのボリューム感を残した「XP-mono」、ギラつきを抑えた「EW」を発売。常に改良を重ねてきました。そして2020年「ハイブリッドターフ」は、発売20周年を迎えることができました。これもひとえにお世話になった皆様あってこそです。スポーツ用人工芝のリーディングブランドとして、日本のフィールドシーンを一新し続けています。
Hibrid-Turf History 2000-2020
2000年
- 08月/ロングパイル人工芝 「ハイブリッドターフ」発売開始
- 08月/ハイブリッドターフ実績第1号 「静岡学園 サッカー場」施工
2001年
- 12月/ナショナルトレーニングセンター「Jヴィレッジ サッカーピッチ」施工
2002年
- 11月/ラグビー場第1号 「神戸製鋼 灘浜グラウンド」施工
2003年
- 04月/アメリカンフットボール場第1号 「王子スタジアム」施工
2004年
- 06月/日本サッカーミュージアムにハイブリッドターフが登場!
- 07月/ハイブリッドターフ採用の中京大学サッカー場がFA公認施設第1号に認定
2005年
- 07月/耐久性、プレー性を高めた 「ハイブリッドターフXP」新発売
2006年
- 02月/2002年W杯イングランド代表のキャンプ地にハイブリッドターフXP施工
- 03月/ハイブリッドターフ情報誌 「セゾンレビュー」 創刊
- 07月/業界初 国内施工実績100万m²突破
2009年
- 05月/JFA公認施設実績 30施設突破
2010年
- 02月/ナショナルトレーニングセンター 「J-GREEN堺」施工
2012年
- 07月/XPシリーズ最高峰 「ハイブリッドターフXPJ」新発売
2015年
- 03月/神宮球場にハイブリッドターフExciting施工
- 04月/野球場専用 「ハイブリッドターフExciting」新発売
- 12月/ノンフィルタイプ 「ハイブリッドターフEVO.」新発売
2017年
- 01月/業界初 国内施工実績500万m²突破
- 03月/樹脂チップ「Resi Fill」「Clean Fill」新発売
2018年
- 06月/プレー性と景観を重視した「ハイブリッドターフ XP-mono」新発売
- 06月/幅広い用途に対応する「ハイブリッドターフ EW」新発売
- 09月/Jヴィレッジ 全天候型練習場にハイブリッドターフXP-monoが採用
- 10月/ハイブリッドターフXP-monoがグッドデザイン賞を受賞
2019年
- 12月/ハイブリッドターフFacebookページ、YouTubeチャンネルを公開